木の葉猿(読み)コノハザル

デジタル大辞泉 「木の葉猿」の意味・読み・例文・類語

このは‐ざる【木の葉猿】

1 普通より体が軽くて小さい猿。また、樹上で身軽に飛び回る猿、木の葉の間に見え隠れする猿の意とする説もある。
「三笠の山に住まひする―をも誘ふなる」〈謡・嵐山〉
2 木の葉の落ちるのを、猿が身軽に飛ぶさまにたとえていう。
「風ふけば空に群るや―/易利」〈玉海集〉
3 郷土玩具の一。熊本県玉名郡玉東町木葉で作る素焼きの猿。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「木の葉猿」の意味・わかりやすい解説

木の葉猿
このはざる

土製の手ひねりの郷土玩具(がんぐ)。熊本県玉東(ぎょくとう)町木葉(このは)でつくられる。瓦(かわら)焼き、濃い栗(くり)色の猿の肌に白斑(はくはん)を散らし、群青(ぐんじょう)と赤で彩色したもの。原始型猿、子抱き猿、団子(だんご)猿、馬乗り猿、三匹猿など、猿の姿態に取材した各種がある。発生縁起は郷土玩具のなかでもっとも古く、8世紀前半の養老(ようろう)年間(717~724)に、春日(かすが)明神遷座伝説の猿から考えられたという。悪病災難・盗難除(よ)け、さらに子授け、子育てに効があると伝えられる。もとは素焼、無彩色であったが、のちに白赤群青の斑点模様の描彩に変わった。大きな陽物を抱いた猿などに特徴がある。

[斎藤良輔]


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