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嵐山 あらしやま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

嵐山
あらしやま

別称近文 (ちかぶみ) 山。北海道中央部,鷹栖 (たかす) 町にある山。標高 220m。旭川中心市街地の北西約 5km,石狩川北岸に位置し,東方の弓成 (ゆみなり) 山に,旭川,上川盆地大雪山を一望に収める展望台がある。また北方に野草園が開設され,旭川市近郊の行楽地。嵐山と神居古潭を合せて嵐山自然博物園と呼ぶ。地名は風景が京都嵐山に似ていることにちなむ。

嵐山
あらしやま

京都市西京区にある秩父古生層の山。「らんざん」とも読む。標高 376m。保津川が京都盆地に流れ出た地点の右岸に位置し,全山がマツにおおわれ,風致国有保安林に指定。春のサクラ,秋の紅葉は名高い。山中に戸難瀬野 (となせの) ,大悲閣,夢窓国師坐禅石,嵐山城跡,岩田山自然遊園地などがある。東麓法輪寺,大悲閣の近くに嵐山鉱泉があり,嵯峨野や高雄,清滝にも近い。なお嵐山という呼称は,渡月橋を中心とする一帯の地域名としても使われ,史跡・名勝に指定。保津峡府立自然公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

あらし‐やま【嵐山】[地名・謡曲]

京都市西部にある山。大堰(おおい)川南岸に位置し、標高381メートル。桜・紅葉の名所
謡曲。脇能物金春禅鳳(こんぱるぜんぽう)作。勅使が吉野から移された嵐山の桜をたたえると、蔵王権現木守・勝手の夫婦神が現れ、御代をことほぎ舞をまう。

らんざん【嵐山】

あらしやま(嵐山)
埼玉県中部、比企(ひき)郡の地名。槻川(つきがわ)が貫流、渓谷は京都の嵐山に倣(なら)って武蔵嵐山(むさしらんざん)とよばれる景勝地。

あらし‐やま【嵐山】

の一品種。サトザクラの仲間で、花弁が大きく丸みを帯び、周縁部の色が濃い。

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百科事典マイペディアの解説

嵐山【あらしやま】

京都市西京区,丹波高地末端にある名山(史跡・名勝)。標高382m。〈らんざん〉とも。全山松,桜,カエデにおおわれ,古来桜,紅葉の美しさで有名。歌枕として知られ,中世には桜の名所として詠まれる。
→関連項目大堰川京都[市]

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世界大百科事典 第2版の解説

あらしやま【嵐山】

能の曲名。脇能物。神物。金春禅鳳作。前ジテは木守(こもり)明神の化身。後ジテは蔵王権現。勅命を受けた廷臣(ワキ)が,嵐山の桜の開花の様子を見に赴く。来かかった花守の老夫婦に言葉をかけると,ここの桜は吉野の桜を移植したものなので,吉野山の神々がときおり来臨するのだと説明し,自分たちも実は木守明神(前ジテ)・勝手(かつて)明神(前ヅレ)の夫婦の神だと打ち明けて去る。夜に入ると,木守・勝手が若い男女の神姿で現れ,花をめでて舞を舞う(〈ワタリ拍子・天女ノ舞〉)。

あらしやま【嵐山】

京都市西京区にある山。摂丹山地の東端にあたり,保津川(保津峡)が京都盆地に出る地点の南岸に位置し,北岸の小倉山と相対する。古生層からなり,標高375m。山頂には中世の嵐山城跡,東麓には嵯峨の虚空蔵さんといわれる法輪寺,北麓には角倉了以木像を安置する大悲閣がある。対岸とは渡月橋で結ばれており,一帯は1927年に史跡・名勝に指定された。平安時代から紅葉の名所として知られ,三船祭のような貴族の船遊びの場所でもあった。

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大辞林 第三版の解説

あらしやま【嵐山】

◇ 京都市西京区にある山。丹波高地の東縁の小丘。大堰おおい川に臨み、小倉山に対する。海抜376メートル。桜・紅葉の名所。らんざん。⦅歌枕⦆ 「朝まだき嵐の山の寒ければもみぢの錦きぬ人ぞなき/拾遺
能の一。脇能物。金春禅鳳こんぱるぜんぽう作。勅使が吉野の桜を移植した嵐山の花見に出かけると、木守・勝手の明神と蔵王権現が現れて、花を賞で国土擁護の誓いを示す。

らんざん【嵐山】

嵐山あらしやまの別名。
埼玉県中央部、比企ひき郡の町。比企丘陵に位置し、南部を流れる槻川に武蔵嵐山の景勝地がある。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔京都府〕嵐山(あらしやま)


京都市西部、丹波(たんば)高地の東端に位置する山。川下りで名高い保津峡に臨む。標高382m。古くから紅葉の名所として知られ、鎌倉時代に後嵯峨(ごさが)上皇が北岸の小倉(おぐら)山に離宮を造営して以降、桜の名所ともなった。京都を代表する景勝地。「らんざん」と音読みされ、保津川一帯を含め「嵐峡(らんきょう)」とも称される。桂(かつら)川にかかる渡月(とげつ)橋、中腹にある法輪(ほうりん)寺など史跡が多く、一帯は国の名勝に指定。

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国指定史跡ガイドの解説

あらしやま【嵐山】


京都府京都市の右京区嵯峨(さが)ほかと西京区嵐山中尾下町ほかにある景勝地。京都市の西北、保津川下流の大堰(おおい)川にかかる渡月橋両岸に広がる。平安時代以来の遊楽地で、天龍寺、臨川寺、二尊院、常寂光寺、化野(あだしの)念仏寺、法輪寺、大悲閣などの寺院が点在する。小倉山、亀山、嵐山などの丘陵と清流がつくる景観は美しい。1927年(昭和2)に国の史跡および名勝に指定され、翌年と1934年(昭和9)に追加指定を受けた。嵐山は平安時代には紅葉の名所として知られ、皇族、貴族が訪れ、付近には山荘なども営まれていた。渡月橋の北側一帯は、嵯峨天皇の皇后・橘嘉智子(たちばなのかちこ)が営んだ檀林寺の跡地で、後嵯峨天皇の亀山殿となり、この地に、足利尊氏が後醍醐(ごだいご)天皇の菩提を弔うために建立したのが天龍寺。天龍寺の東南には臨川寺、北には野宮神社があり、大堰川東岸の小倉山麓の嵯峨野にも多くの寺院や旧跡が点在する。小倉山北東の化野には千灯供養で有名な化野念仏寺があり、参道の鳥居本(とりいもと)地区を中心に古い街並みを今に伝えている。渡月橋南側には、十三詣りの法輪寺や大悲閣があり、嵐山山頂には嵐山城跡などがある。京福電鉄嵐山本線ほか嵐山駅から徒歩すぐ。

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

嵐山 (アラシヤマ)

学名:Prunus lannesiana
植物。バラ科の落葉高木

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世界大百科事典内の嵐山の言及

【嵐山】より

…後ジテは蔵王権現。勅命を受けた廷臣(ワキ)が,嵐山の桜の開花の様子を見に赴く。来かかった花守の老夫婦に言葉をかけると,ここの桜は吉野の桜を移植したものなので,吉野山の神々がときおり来臨するのだと説明し,自分たちも実は木守明神(前ジテ)・勝手(かつて)明神(前ヅレ)の夫婦の神だと打ち明けて去る。…

【風流能】より

…美少年が小歌,曲舞(くせまい),羯鼓(かつこ)などの芸能を尽くす《花月》,武士の鬼退治をみせる《土蜘蛛》,天人の舞が中心の《羽衣》など,人間の心理や葛藤を描くよりも見た目のおもしろさや舞台上のはなやかな動きを中心とした能を指し,広い意味では脇能(神霊が祝福を与える内容)も含まれる。なかでも観世信光作《玉井(たまのい)》《竜虎(りようこ)》《愛宕空也(あたごくうや)》,金春禅鳳(こんぱるぜんぽう)作《嵐山》《一角仙人》,観世長俊作《江野島(えのしま)》《輪蔵(りんぞう)》などは,華麗な扮装の神仏,天仙,竜神などが次々と登場して舞台を動き回り,大がかりな仕掛けの作り物を活用し,アイ(間)も《玉井》の〈貝尽し〉,《嵐山》の〈猿聟〉,《江野島》の〈道者〉のように,にぎやかにくふうを凝らす(ただし,今日これらのアイは特別な場合しか上演しない)など,全体がスペクタクル・ページェント・ショーとして統一されている。日本では,スペクタクルやショーに類するものを古来〈風流〉と称したので,この種の能を風流能と名づけた。…

※「嵐山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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