木を見て森を見ない(読み)きをみてもりをみない

ことわざを知る辞典 「木を見て森を見ない」の解説

木を見て森を見ない

樹木ばかり見て、森を見ていない。細部に気をとられて、物事全体を見ていないことのたとえ。

[使用例] この本は〈略〉かなりの物議をかもした。一言で言えば、細部の誤訳を指摘することに急で、作品を全体として見る目に欠けるところがあったためだと思う。つまり、木を見て森を見ないという不満である[深町真理子*翻訳者の仕事部屋|1999]

[解説] 西洋のことわざの翻訳で、明治前期にドイツ語から入り、その後英語ロシア語からも入ってきて、いまでは完全に定着しています。自然な比喩で、特に説明しなくてもわかるので、翻訳と意識されずに使われることが多いことばです。

〔英語〕Some people cannot see the forest for the trees.

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む