木寄法(読み)きよせほう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

木寄法
きよせほう

寄木(よせぎ)法ともいう。一木造(いちぼくづくり)の仏像をつくるためには、その像より一回りも二回りも大きな材が必要である。またこうした大きな材を彫刻すること自体たいへんな重労働で、仏像の重量も大きくなるなど多くの困難な点があるので、日本でも11世紀ごろから寄木造の法が考案された。木寄法とは、この寄木造の像をつくる場合、どこに矧(は)ぎ目を入れ、どこを寄木するかといった方法であり、11世紀に活躍した名工定朝(じょうちょう)がその簡便で有効な法則を編み出したといわれる。それ以後も各種の法則が考案されたが、いずれもこの定朝式を基本としている。[佐藤昭夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ゲーム障害

オンラインゲームなどへの過度な依存により日常生活に支障をきたす疾病。インターネットやスマートフォンの普及でオンラインゲームなどに過度に依存する問題が世界各地で指摘されていることを受け、世界保健機関(W...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android