木瀬村(読み)きせむら

日本歴史地名大系 「木瀬村」の解説

木瀬村
きせむら

[現在地名]藤岡町木瀬

木瀬川の中流域にある。縄文時代のいち遺跡信光寺しんこうじ遺跡がある。字いり山頂には城砦跡かと推定される削平地があり、西境にシロガイト(白貝渡)地名が残る。寛永一二年(一六三五)時には伊保藩丹羽氏信領で、元禄一〇年(一六九七)から同一四年は旗本沼間清芳領、文政六年(一八二三)時には吉田藩領に属する。

曹洞宗永平寺末の円成山徳昌とくしよう寺は、同寺過去帳によると、もと実相庵といい、天正年間(一五七三―九二)に開創され、寛永四年に徳昌寺と称した。明治二四年(一八九一)焼失し、現在の本堂は同年雲渓随流の再建。また八柱神社は神社台帳によれば、元和八年(一六二二)に創立という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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