日本歴史地名大系 「木知原村」の解説 木知原村こちぼらむら 岐阜県:本巣郡本巣町木知原村[現在地名]本巣町木知原山口(やまぐち)村の北、山間地に立地し、谷間低地を根尾(ねお)川が流れ、おもな集落は川沿いにある。年未詳三月一六日の稲葉貞通書状(加納文書)によれば、外山(とやま)のうちの木智原村が稲葉氏家臣加納悦右衛門に給付されている。関ヶ原の合戦後の領主の変遷は山口村と同じ。慶長郷帳に村名がみえ、高七六石余。正保郷帳では田三三石余・畑四三石余、山年貢米四石五斗を上納。下長瀬(しもながせ)村(現揖斐郡谷汲村)と根尾川河原寄洲草場の帰属をめぐり争論があり、寛文年中(一六六一―七三)両村間で立会絵図が作成されて決着していたが再論となり、安政五年(一八五八)根尾川通は従前どおり当村が進退する、河原の秣肥・川両縁への流木などは下長瀬村が拾得すると決められた(「根尾川河原論熟談一札」筑間文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報