木菟入(読み)ズクニュウ

デジタル大辞泉 「木菟入」の意味・読み・例文・類語

ずく‐にゅう〔づくニフ〕【木菟入】

僧や坊主頭の人をののしっていう語。
如才じょさいなきお吉わが夫をかかる―にまで好くわせんとて」〈露伴五重塔

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精選版 日本国語大辞典 「木菟入」の意味・読み・例文・類語

ずく‐にゅうづくニフ【木菟入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふとっていてにくにくしい僧や坊主頭の人をののしっていう語。なまぐさ坊主、たこ坊主の類。木菟入坊主。
    1. [初出の実例]「小六ころりと今はなきあと りうたつと云づくにうがはやり出」(出典:俳諧・やつこはいかい(1667))
    2. 「かかる俗僧(ヅクニフ)にまで好く評はせんとて」(出典:五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉八)
  3. 頭をいう語。
    1. [初出の実例]「づくにう(天窓)、打(にや)してやつくれべいか」(出典:滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)六)

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