木葉下村
あぼつけむら
[現在地名]水戸市木葉下町
水戸城下の西二里に位置し、北は上入野村(現東茨城郡常北町)、東は全隈村。「水府志料」に「四面に山を帯て人家あり。山沢原野多し」とあり、ほぼ全村が阿武隈山系の裾にあたる山丘地帯で、西の境に朝房山(二〇一・一メートル)がある。村の北部を入野川の上流の古内川が東流し、村内を宍戸道が上入野より池野辺(現笠間市)へ通じる。
慶長三年(一五九八)の佐竹氏検地帳(大高憲晁氏蔵)には「常陸国茨城郡木葉下村御検地帳」と上書きされ、なかに「あほつけ村」とある。同帳によると田が一二町余、畑が五町余、屋敷が二反余、肝煎・政所の屋敷として一反余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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