木金山(読み)きがねやま

日本歴史地名大系 「木金山」の解説

木金山
きがねやま

柿野浦かきのうらの後方尾根にある標高五一八メートルの山。古くは黄金きがね山と記された。宝暦(一七五一―六四)頃の「佐州巡村記」に「黄金山間歩稼跡アリ」と記され、文政(一八一八―三〇)の「佐渡国雑志」にも「金山間歩跡有」と記される金山は、しきの穴ともよばれ、木金山の山裾にある。「佐渡四民風俗」によれば、柿野浦村には黄金山があり、川流しなどの方法により砂金採りが行われ、相川あいかわから砂金稼人も入込み、村の助けになったと記され、江戸時代にも小規模ながら稼行されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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