末川村(読み)すえかわむら

日本歴史地名大系 「末川村」の解説

末川村
すえかわむら

[現在地名]開田村大字末川

宝暦七年(一七五七)の「吉蘇志略」に「此村西野と同じく御嶽の麓に在り、其地平衍なり、其土は黒壌なり、寒気殊に烈しく、五穀生せず、居民貧困なり」「四至、東は黒川に至る、西は西野に至る、南は黒沢に至る、北は亦西野に至る」とあるように御嶽おんたけ山麓開田高原木曾福島きそふくしま町寄りに位置している。

この村で特記すべきことは、標高一一〇〇メートルから一二〇〇メートルといった高冷地に寛延年間(一七四八―五一)既に水田が開発されたという驚異的事実である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android