百科事典マイペディア 「末広かり」の意味・わかりやすい解説 末広かり【すえひろかり】 狂言の曲目。《末広》とも書く。〈末広〉を扇のことと知らず,都の男に古傘を売りつけられた太郎冠者が,果報者(金持)の主人の機嫌を直そうと,リズミカルな囃子(はやし)物を繰り返し,主人もつられて浮かれ出す。全曲にただよう和楽の気分が尊ばれ,めでたい狂言の代表とされる。歌舞伎舞踊(長唄)の題材としても取り入れられる。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by