和楽（読み）ワラク

デジタル大辞泉

わ‐らく【和楽】

［名］(スル)互いにうちとけて楽しむこと。
「どうしておまえがたはいつもそう―していられるのじゃ」〈中勘助・鳥の物語〉

わ‐がく【和楽】

日本古来の伝統的な音楽。邦楽。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

わ‐らく【和楽】

1. 〘 名詞 〙 なごやかに楽しむこと。互いにうちとけて楽しむこと。からく。
   1. [初出の実例]「人者以_二和楽_一為_レ仁、国者以_二和泰_一為_レ徳也」(出典：異制庭訓往来（１４Ｃ中）)
   2. 「往来の人も悉く和楽の色あるを覚ゆ」(出典：左千夫歌集（1920）〈伊藤左千夫〉明治三八年)

か‐らくクヮ‥【和楽】

1. 〘 名詞 〙 ( 「か」は「和」の漢音 ) やわらぎ楽しむこと。うちとけて楽しむこと。わらく。
   1. [初出の実例]「和楽 クヮラク」(出典：運歩色葉集（1548）)
   2. [その他の文献]〔詩経‐小雅・鹿鳴〕

わ‐がく【和楽】

1. 〘 名詞 〙 日本在来の音楽。邦楽。
   1. [初出の実例]「西楽の荘重なるのと、和楽(ワガク)の温雅なるのと」(出典：恋慕ながし（1898）〈小栗風葉〉一)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【和楽】わらく

仲よく楽しむ。〔詩、小雅、常棣〕妻子好合す　琴瑟(きんしつ)を鼓するが如し　兄弟に翕(あ)ふ　和樂し且つ湛(たの)しむ

字通「和」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」