末梢神経麻痺(読み)まっしょうしんけいまひ(その他表記)peripheral nerve paralysis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「末梢神経麻痺」の意味・わかりやすい解説

末梢神経麻痺
まっしょうしんけいまひ
peripheral nerve paralysis

末梢神経の障害による麻痺のこと。単一の神経または神経幹が侵された場合 (橈骨神経麻痺顔面神経麻痺など) は単神経麻痺,いくつかの神経が同時に侵された場合は多発性神経麻痺という。原因は,多くが外力による損傷圧迫などであるが,感染中毒代謝異常などの全身的障害によることもある。単なる打撲や圧迫によるものは神経の機能的離断で,しびれよりも筋力低下が強く現れるが,数日で回復する。神経線維のうち軸索だけを侵された場合には,直後から筋肉が麻痺し,完全な知覚脱失をきたすが,数ヵ月で回復する。軸索と髄鞘が完全に離断された場合は,受傷直後から完全な運動および知覚麻痺が起り,経過はよくない。

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