本不生(読み)ほんぷしょう

精選版 日本国語大辞典 「本不生」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ぷしょう‥プシャウ【本不生】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「本来不生」の意 ) 仏語。あらゆる存在がその根本究極において不生であり、新しく生じてくるものは一つもないということ。一切の事象の絶対性を明らかにする真言密教の説。
    1. [初出の実例]「証此性浄時即能自覚心本不生」(出典秘蔵宝鑰(830頃)下)
    2. [その他の文献]〔大日経‐二〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android