本券(読み)ほんけん

精選版 日本国語大辞典 「本券」の意味・読み・例文・類語

ほん‐けん【本券】

  1. 〘 名詞 〙 根本券文所領所職などについての権利を証明する基本的な文書。また、新しく作成された証書に対して、もとの証書をさしていうこともある。本文書。本証文。
    1. [初出の実例]「仍東三条本券御倉町券相具被渡献内大臣殿了」(出典:中右記‐保安元年(1120)正月二日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の本券の言及

【手継証文】より

…その形態は,最も古い証文を奥にして,手前へ新しい証文を継ぎ足し,その継目には改ざんを防ぐために花押が据えられた。これを所有することが,その土地を領有する権利主張の基本となるところから,本券ともいわれた。これによってその土地の相伝次第を確認することができる。…

※「本券」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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