本堀川町(読み)もとほりかわまち

日本歴史地名大系 「本堀川町」の解説

本堀川町
もとほりかわまち

[現在地名]金沢市堀川町ほりかわまち

堀川片原ほりかわかたはら町の北西端に交わり、ほぼ南北に延びて北は堀川川端ほりかわかわばた町の北西端に交わる通りの両側町。元禄九年(一六九六)の書上(「片岡孫作筆録」加越能文庫)に地子町として町名がみえる。当町南端、堀川片原町との出会いの広見笠市かさいちと称されていた(文化八年金沢町絵図)。これは城下および河北かほく郡などで生産された菅笠の市が立ったことによる。加賀笠は「日本山海名産図会」に諸国産のうち加賀産を上品とすると記されるなど名声を得ていた。文化八年(一八一一)の家数九六(うち武家六)町人の職業は菅笠商六・菅商一・笠骨細工五で菅笠関係は計一二、ほかに古手商が一八、稼一四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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