加賀笠(読み)かががさ

精選版 日本国語大辞典「加賀笠」の解説

かが‐がさ【加賀笠】

〘名〙 加賀国(石川県南部)から産出する菅笠(すげがさ)。天和(一六八一‐八四)の頃から流行したといわれ、町家の女房、尼などが用いた。色が白く、糸ぬいが細かくしてあり、恰好がよく、上物とされた。加賀菅笠
※浮世草子・好色二代男(1684)六「見る人なしと加賀(かがカサ)ぬぎ捨女の童に持せ」 〔浄瑠璃・女殺油地獄(1721)〕

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デジタル大辞泉「加賀笠」の解説

かが‐がさ【加賀×笠】

加賀国から産出した菅笠すげがさ。町家の女房、比丘尼びくになどが用いた。加賀菅笠。

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世界大百科事典内の加賀笠の言及

【笠】より

…形の上から平笠,尖(とがり)笠,褄折(つまおり)笠,桔梗(ききよう)笠などがあり,用途上から雨笠,陽笠,祭りや踊りに用いる花笠,戦陣で下級武士のかぶった陣笠や騎射に用いた騎射笠などと呼ばれるものがあった。着用者別には市女笠,三度飛脚の三度笠,六部笠,女笠など,また,韮山(にらやま)代官江川太郎左衛門がつくったといわれる韮山笠や加賀笠のように地名を冠したもの,吉弥笠など人名にちなむものもあった(図)。
[笠の材料・形・製法]
 笠の材料は,イグサ,スゲ,カヤ,稲わらや麦わらの茎,ヒノキ,松,杉,竹の削片,さらにシュロ皮,布,紙,獣皮などが用いられる。…

※「加賀笠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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