本手摺(読み)ほんてすり

精選版 日本国語大辞典 「本手摺」の意味・読み・例文・類語

ほん‐てすり【本手摺】

  1. 〘 名詞 〙 人形浄瑠璃舞台に用いる手摺りの一つ。人形舞台にある三つの手摺りのうち観客席から最も遠く離れた舞台奥の手摺りをいう。元来はこの手摺りを一の手といったが、近代以降逆になって三の手と呼ぶようになった。高さ二尺八寸(約〇・九メートル)のもので、ここから奥に屋台大道具が組まれ、座敷などに使われる。本手
    1. [初出の実例]「向う。操りの本手摺(ホンテスリ)。一面浪に成る」(出典:歌舞伎・天満宮菜種御供(1777)七立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android