本手摺(読み)ほんてすり

精選版 日本国語大辞典 「本手摺」の意味・読み・例文・類語

ほん‐てすり【本手摺】

  1. 〘 名詞 〙 人形浄瑠璃舞台に用いる手摺りの一つ。人形舞台にある三つの手摺りのうち観客席から最も遠く離れた舞台奥の手摺りをいう。元来はこの手摺りを一の手といったが、近代以降逆になって三の手と呼ぶようになった。高さ二尺八寸(約〇・九メートル)のもので、ここから奥に屋台大道具が組まれ、座敷などに使われる。本手
    1. [初出の実例]「向う。操りの本手摺(ホンテスリ)。一面浪に成る」(出典:歌舞伎・天満宮菜種御供(1777)七立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android