本野村(読み)ほんのむら

日本歴史地名大系 「本野村」の解説

本野村
ほんのむら

[現在地名]豊川市本野町

三蔵子さんぞうご大崎おおさき村の南。「豊川村誌」に「当村ハ古昔穂ノ村ト称シ、本郡ノ本土タルベシ」と記す。市田いちだ・本野・三蔵子・豊川を経て篠田しのだ(現宝飯郡一宮町)へ入る新城しんしろ道が通る。鎌倉街道が開けたのちは、当地を通過して豊河とよかわ駅へ出たとみえ、「吾妻鏡」暦仁元年(一二三八)一〇月二〇日条に、豊河駅を立ってしばらくして「於本野原甚雨暴風」と記す。「海道記」には貞応二年(一二二三)四月九日の記事として、「イカニシテ現ノ道ヲ契マシ夢驚カス君ナカリセバ カクテ本野ガ原ヲ過レバ」とあり、「東関紀行」仁治三年(一二四二)八月の記事に、

<資料は省略されています>

とあり、本野原を通過する記事がある。この本野原の地にできた村が当村と思われる。


本野村
ほんのむら

[現在地名]八代市本野町

高下こうげ村の南に接し、南限は流藻りゆうそう川に至る。慶長国絵図に村名がみえ、正保郷帳では田方六五三石七斗余・畠方三〇五石七斗余。高田手永に属する。「国誌」に「里俗東本野村ト云」とあり、久保・紺屋・二郎丸・相徳・国門・今屋敷・竹内・浄覚・徳丸などの小村が記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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