本鏡寺(読み)ほんきようじ

日本歴史地名大系 「本鏡寺」の解説

本鏡寺
ほんきようじ

[現在地名]鶴岡市大東町

苗津なえづ川に架かる苗津橋北方、旧羽黒街道南側にある。近世には紙漉町南側奥に位置していた。実教山と号し、法華宗本尊は御本尊曼陀羅・日蓮聖人木像。古くは真言宗で、享禄四年(一五三一)法華宗に改宗したという。寛文一三年(一六七三)庄内藩主の命により鶴ヶ岡城大手門先から苗津川辺に替地を与えられて移転、引移料として金一〇〇両を下されたという(川上記)。「大泉掌故」は現在地へ移転する前は三日みつか町東の突き当りの地にあったとしており、寛文一〇年九月末松彦大夫親子の切腹が当寺で行われた際には三日町にあったことになる(「川上記」、「御家中御叱聞合書」鶏肋編)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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