本願寺農場(読み)ほんがんじのうじよう

日本歴史地名大系 「本願寺農場」の解説

本願寺農場
ほんがんじのうじよう

明治期に京都西本願寺が経営した農場。その開設は明治三〇年(一八九七)頃と考えられ、本願寺二一世法主大谷光尊が現倶知安町域のイワオベツ原野に約一千町をもって農場開設を計画、同寺僧侶の田中了徹を派遣、農場事務所兼住宅を建て、小作人を受入れた。この原野の北海道庁の測量は明治三四年・同三五年で、了徹らの入地は殖民地設定以前となる。同三六年イワオベツ原野殖民計画が作成されたが、同年一月光尊が急死、農場造成計画は暗礁に乗上げた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android