札狩(読み)ふだがり

精選版 日本国語大辞典 「札狩」の意味・読み・例文・類語

ふだ‐がり【札狩】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中世港津道路などの関所で通行証を検査すること。また、関銭を納入しない船舶を検査し、追徴金を課すこと。さつがり。ふだふれ。
    1. [初出の実例]「造興福寺料所摂州神崎一洲札狩事」(出典:春日神社文書‐四・貞治五年(1366)八月一七日・崇光院院宣)
  3. 江戸時代、京坂の劇場で、終幕近くに客の木戸札入場券)を改めること。
    1. [初出の実例]「芝居沙汰狂言も末になり札がりの時はその場を迯のび」(出典:戯場楽屋図会(1800)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android