朴竜喆(読み)ぼくりゅうてつ(その他表記)Pak Yong-ch'ǒl

改訂新版 世界大百科事典 「朴竜喆」の意味・わかりやすい解説

朴竜喆 (ぼくりゅうてつ)
Pak Yong-ch'ǒl
生没年:1904-38

朝鮮詩人。号は竜児。全羅南道光州出身。培材高等普通学校卒業後日本に渡り,東京外国語学校でドイツ語,英語をまなび,帰国後延禧専門学校(延世大学校前身文科にて修学。1930年詩専門同人誌《詩文学》を発刊・主宰した。人生の哀愁,生への懐疑を象徴的手法でうたった作品が多く,徹底して芸術至上主義的立場に立った。詩創作のほかにもイギリス,アメリカ,ドイツ等の詩の翻訳も300余編に達するが,これらはそれ以前の日本語からの重訳ではなく,原語からの直接訳である。死の翌年《朴竜喆詩集》3巻(1939)が出版された。代表作に〈出船〉〈故郷〉などがある。
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