朝日日本歴史人物事典 「杉浦譲」の解説
杉浦譲
生年:天保6.9.25(1835.11.15)
日本郵便事業の最初の実施者。幼名昌太郎。甲府勤番同心の長男。甲府勤番士ののち,江戸に出て外国奉行支配書物出役になる。徳川幕府の遣外使節池田長発一行に加わり欧州へ行ったのち,外国奉行支配調役となりフランスへ赴く。維新後は徳川家達に随従し静岡に蟄居。訪欧の経験により明治3(1870)年新政府に徴用され,前島密外遊中, 駅逓権正 として郵便実施に尽力。その後,駅逓正,内務大丞兼地理頭,内務省大書記官地理局長となる。<参考文献>高橋善七『初代駅逓正杉浦譲伝』,土屋喬雄編『杉浦譲全集』全5巻
(藤井信幸)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報