李光弼(読み)りこうひつ(その他表記)Lǐ Guāng bì

改訂新版 世界大百科事典 「李光弼」の意味・わかりやすい解説

李光弼 (りこうひつ)
Lǐ Guāng bì
生没年:708-764

中国,唐代の部将。営州柳城(遼寧省)の人で,契丹族出身。安史の乱に際し,郭子儀とともに官軍の中心として反乱軍に対した。その厳正な統率力は抜群で,とくに史思明ら40万の反乱軍が太原に迫ったとき,1万に満たぬ兵力奇策により大破した戦功は特筆される。のち徐州に赴き,江淮の糧道確保に努めたが,彼を忌む神策軍司令官の宦官魚朝恩に害されることを恐れて入朝を拒否し,朝廷をあわてさせた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「李光弼」の意味・わかりやすい解説

李光弼
りこうひつ
Li Guang-bi; Li Kuang-pi

[生]景竜2(708)
[没]広徳2(764).7.5. 徐州
中国,唐中期の武将。営州柳城 (遼寧省朝陽県) の人。諡は武穆。契丹の後裔。騎射軍略にすぐれ,天宝 14 (755) 年安史の乱が起ると唐朝に重用され,河北各地で奮戦,上元1 (760) 年太尉兼中書令となり,郭子儀に代って朔方節度使となった。次いで天下兵馬都元帥として乱の鎮圧に尽した。世に「李郭」と併称され,中興の戦功第一とうたわれた。臨淮王に封じられ,死後,太保を贈られた。

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