村君古墳群(読み)むらきみこふんぐん

日本歴史地名大系 「村君古墳群」の解説

村君古墳群
むらきみこふんぐん

[現在地名]羽生市下村君など

利根川右岸の微高地に形成された古墳群。前方後円墳永明寺ようめいじ古墳を中心に稲荷塚いなりづか古墳(円墳)御廟塚ごびようづか古墳(前方後円墳)築造されている。御廟塚古墳は、明治一三年(一八八〇)に発掘されて石室の天井石である緑泥片岩が確認され轡が出土したという。現在は前方部の一部が残る。永明寺古墳は墳長七八メートル。主体部は後円部上にある薬師堂下にあり、荒川系の河原石と緑泥片岩を用いた竪穴系の石槨と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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