石槨(読み)セッカク

デジタル大辞泉 「石槨」の意味・読み・例文・類語

せっ‐かく〔セキクワク〕【石×槨】

石でつくった、棺を入れる外箱。日本では古墳時代にみられる。

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精選版 日本国語大辞典 「石槨」の意味・読み・例文・類語

せっ‐かくセキクヮク【石槨・石椁】

  1. 〘 名詞 〙 石で築いてつくった、棺を納める室。自然石を積みあげ、または、切石を組み合わせてつくった、屍体をおさめる古墳内部の施設石室(せきしつ)
    1. [初出の実例]「故桓司馬之石槨不速朽」(出典続日本後紀‐承和九年(842)七月丁未)
    2. [その他の文献]〔荘子‐則陽〕

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普及版 字通 「石槨」の読み・字形・画数・意味

【石槨】せつかく(くわく)

石製の棺の外箱。〔荘子、則陽〕(衛の)靈の死せしとき、故らんことを卜せるに、吉ならず。沙丘らんことを卜せるに、吉なり。之れを掘ること數仞にして、石槨を得たり。

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世界大百科事典(旧版)内の石槨の言及

【石棺】より

…死者を葬るのに用いられた石製の容器,あるいは構築物をさす。厳密には遺体を直接納める石製の容器をさすべきであるが,広く石棺と呼ばれているものの中には,遺体を入れた木棺を納める〈石槨(せつかく)〉,火葬骨や改葬骨を収納する〈石製蔵骨器〉,あるいは蔵骨器を入れる〈石櫃(せきひつ)〉など,本来は呼び分けられるべきものも含まれている場合が少なくない。また,箱式石棺(シスト)のごとく,土壙内に自然の板石を組み合わせただけで,多くの場合,底石もない小構築物も石棺と称されている。…

※「石槨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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