村芝居(読み)ムラシバイ

デジタル大辞泉 「村芝居」の意味・読み・例文・類語

むら‐しばい〔‐しばゐ〕【村芝居】

村で興行する芝居。また、村で村人たちが演じる芝居。地芝居じしばい田舎芝居 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「村芝居」の意味・読み・例文・類語

むら‐しばい‥しばゐ【村芝居】

  1. 〘 名詞 〙 村里で興行する芝居。また、農村で村の人たち自身が催す芝居。いなか芝居。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「村芝居せなあふところ手では入り」(出典:雑俳・柳多留‐一九(1784))

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世界大百科事典(旧版)内の村芝居の言及

【地芝居】より

…農村を中心に,その土地の人々の演ずる芝居(歌舞伎)。地狂言,村芝居ともいう。ただし,〈地狂言〉は歌舞伎の所作事(舞踊)に対する地芸(せりふによる演技),または素人の演ずる狂言を意味する場合と区別されねばならず,〈村芝居〉は職業的な旅回りの一座による芝居を指すこともある。…

【文化文政時代】より

…他方,地方の文化に都市文化の影響が大きい。今日,村芝居のために建設された舞台の遺構が全国に2000棟近くも確認されているが,それは都市で完成された歌舞伎が急速に地方農村に伝播したことを物語る。上層農民を中心に都市的な遊芸に傾倒するものも出現し,それはまた家元制度の基盤を構成していた。…

※「村芝居」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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