精選版 日本国語大辞典 「杜若色」の意味・読み・例文・類語 かきつばた‐いろ【燕子花色】 〘 名詞 〙 燕子花の花の色。紫に青みを帯びたもの。かきつばた。[初出の実例]「雑色源頼実執二地敷一三重杜若色浮線綾、以象眼為裏、重其上縫葦手、其裏以銀鏤文」(出典:長元八年関白左大臣頼通歌合(1035)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
色名がわかる辞典 「杜若色」の解説 かきつばたいろ【杜若色】 色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかな紫みの青」としている。一般に、アヤメ科カキツバタの花に似た紫色を表す伝統色名をさす。古くはカキツバタの花で布地を染めていた。「何れ菖蒲あやめか杜若」とは、いずれも優れていて選ぶのに迷うことをいうが、菖蒲あやめ色はJISの色彩規格でいうと「明るい赤みの紫」。それぞれに異なる色とされるが、実際の花の色を普通の人が見分けるのは難しい。和服や和装小物などによく使われるほか、文房具にも杜若色があり、人気色の一つ。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報