東ケープ(読み)ひがしけーぷ(英語表記)Eastern Cape

日本大百科全書(ニッポニカ) 「東ケープ」の意味・わかりやすい解説

東ケープ
ひがしけーぷ
Eastern Cape

南アフリカ共和国南部の州。1993年末の暫定憲法の成立により、従来の4州が9州に再編されたのに伴い、旧ケープ州が東、西、北の3州と北西州の一部に4分割されて成立した。旧ホームランドのトランスケイシスケイを含む。面積16万9580平方キロメートル、人口648万1000、うち黒人565万、白人37万4000、カラード混血)44万1000、インド人1万6000(1996)。都市化率は低く32.6%。州都は旧シスケイ・ホームランドの首都ビショ。南アGDP(国内総生産)に占める東ケープ州の割合は7.5%と低く、主要産業部門は製造業、商業、金融・保険業、農業の順となっている。製造業は港湾都市ポート・エリザベス、イーストロンドンで盛ん。1人当り所得は4539ラント(1994)と全国平均の約2分の1。

[林 晃史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android