東山焼窯跡(読み)とうざんやきかまあと

日本歴史地名大系 「東山焼窯跡」の解説

東山焼窯跡
とうざんやきかまあと

[現在地名]姫路市東山

江戸時代中期から明治時代前期にかけての焼窯。東山ひがしやま村が発祥地で、有田焼系の磁器を焼いた。初めて築かれた窯が東山村の興禅こうぜん寺の東にあったため興禅寺焼ともよばれ、姫路藩主酒井家の御用窯として姫路城下近くに移されてからは姫路焼ともよばれた。創始については、安永年間(一七七二―八一)に神戸の木屋某が番頭繁田幸助を東山村に派遣、原料は明神みようじん山から採掘し、やまわき村の石を混和したものを用い、製陶用具は見野みの村田の土をもって製作、当時池田弥七のほか数名の職工が従事したという説と(東山焼沿革)、文政年間(一八一八―三〇)に東山村の庄屋橋詰藤作によって始められたという説に分れる(姫路藩窯東山焼)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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