東岱・東黛(読み)とうたい

精選版 日本国語大辞典 「東岱・東黛」の意味・読み・例文・類語

とう‐たい【東岱・東黛】

(「とうだい」とも)
[1]
[一] (「岱は」泰山のこと) 中国の泰山の別称。五岳中、東方にあるところからいう。〔後漢書‐皇甫規伝〕
※改正増補和英語林集成(1886)「Totai(トウタイ)ニ ツエヲ ヒク〈訳〉上野を散歩する」
[2] (中国で人が死ぬと、その魂魄が泰山に還るとされていたところから) 墓地のある山。魂のさまようところ。転じて、日本では火葬墓地のある場所と考えられることもあった。
本朝文粋(1060頃)一三・供養自筆法華経願文〈兼明親王〉「東岱之暗魂、北芒之朽骨
※金刀比羅本保元(1220頃か)下「馬嵬(ばぐゎい)野辺鳥部山、東黛(トウダイ)前後の夕の烟」 〔白居易‐対酒詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android