東林院(読み)とうりんいん

日本歴史地名大系 「東林院」の解説

東林院
とうりんいん

[現在地名]鳴門市大麻町大谷

大麻町大谷おおあさちようおおたに地区の南西、撫養むや街道北側の山麓にある。東隣は宇志比古うしひこ神社(旧八幡宮)。八葉山神宮寺と号し、高野山真言宗。本尊薬師如来。天平九年(七三七)行基の開基と伝える。四国霊場八十八ヵ所第一番札所霊山りようぜん寺の奥院。室町時代末期三好氏に保護された寺の一で、寺領一二貫文・寺屋敷一町余と山林を与えられていた。また下寺一六ヵ寺があり、そのうち神宮寺(廃絶)は八貫文、福重院(廃絶)は七貫文の寺領を与えられていたという(「阿州三好記大状前書」「阿州三好記並寺立屋敷割次第」徴古雑抄、「阿波志」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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