日本歴史地名大系 「東椹木町」の解説 東椹木町ひがしさわらぎちよう 京都市:中京区銅駝学区東椹木町中京区新烏丸通御霊図子下ル南北に通る新烏丸(しんからすま)通に西面する片側町で、北側を丸太町(まるたまち)通が通る。鎌倉時代、町の北西地域は常盤井殿の地にあたる(「山城名勝志」所引、延徳四年七月五日付古文書)。近世、宝永五年(一七〇八)までは、北半は見性(けんしよう)寺、南半は聞名(もんみよう)寺の寺域であった(元禄四年京大絵図)。見性寺は、浄土宗で天正一五年(一五八七)牟的の開基。宝永五年の大火に類焼し、二条川東西寺(にじようかわひがしさいじ)町(現往生寺町)に移転した(坊目誌)。町名は、正徳五年(一七一五)刊「都すゞめ案内者」の絵図に、現町域北半が「さわら木丁」、南半が「東さわら木丁」と記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報