東武庫遺跡(読み)ひがしむこいせき

日本歴史地名大系 「東武庫遺跡」の解説

東武庫遺跡
ひがしむこいせき

[現在地名]尼崎市武庫元町一丁目

武庫川の東岸約一キロの地点に位置し、その沖積作用によって形成された標高約六メートルの埋没微高地に立地する。弥生時代前期から中世に至る集落跡。全面調査は平成四―五年(一九九二―九三)に実施された。二二基の方形周溝墓が確認され、ほかに可能性のある溝状遺構がある。弥生前期前半から中期初頭にかけて順次築造されたもので、最古の方形周溝墓とみられる。平面的にも周溝墓の重複が認められる。最も古い周溝墓は二〇号墓で最も新しい周溝墓は九号・一一号墓である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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