東永井村(読み)ひがしながいむら

日本歴史地名大系 「東永井村」の解説

東永井村
ひがしながいむら

[現在地名]花泉町永井ながい

日形ひかた村の西、北上川右岸に位置し、西に西永井村が続く。北上川対岸は黄海きのみ(現東磐井郡藤沢町)。南部に端郷九千沢くせんざわがあり、同所を石巻街道が通る。その南は山地登米とめ大泉おおいずみ(現宮城県登米郡中田町)に接する。金沢邑菅原氏系譜(菅原文書)によれば、道長の条に応永二年(一三九五)高倉たかくら長井ながい青葉あおば城に移居したとあり、道明の条に、天正(一五七三―九二)の初め君命により長井村東西に分け、長の字を永に改めた旨の記載がある。慶長五年(一六〇〇)の葛西大崎船止日記(伊達家文書)に「ひかしなかいの内 まき衆」とみえる。

寛永一八年(一六四一)の東長井村検地帳(県立図書館蔵)によれば田方二六町二反余・代三二貫九六三文、畑方二四町九反余・代一〇貫四八〇文、名請人数三五。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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