東河内上村(読み)ひがしごうどかみむら

日本歴史地名大系 「東河内上村」の解説

東河内上村
ひがしごうどかみむら

[現在地名]日立市東河内ひがしごうど

標高一五〇―三五〇メートルの多賀・久慈山地丘陵上に位置し、西南を里川が南流し、川沿いを棚倉たなぐら街道が通る。北は下深荻しもふかおぎ村。里川谷に臨む多賀山地丘陵上に縄文時代中期・後期の中里中学校なかざとちゆうがつこう遺跡がある。

弘安二年(一二七九)の弘安大田文に「佐都西(中略)東河内五丁一段小」とみえ、また「新編常陸国誌」によると文明三年(一四七一)の佐竹義俊の状(白河文書)に「郷庄之内、東河内、西河内、并深荻村」とみえるとある。「水府志料」によると「古は大郷にて、東河内村と唱たるよし。今の平山良子町屋、入四間、笹目、赤根六ケ村は、此村より小訳になりたるよし云伝ふ」とあり、寛永二一年(一六四四)の御知行割郷帳に「東河内上村」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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