大
郷
おおぶけごう
大
郷
おおやぶごう
大
郷
おおぬまごう
「和名抄」所載の郷で、高山寺本で於保奴末、東急本では於保奴万と訓じ、名博本ではヲホヌマとする。「日本地理志料」は房陽郡郷考や、現丸山町沓見の巨沼に由来する郷名ではないかという「千葉県古事志」の説、また同町安馬谷に大沼の地名があることから、丸山川下流域の現丸山町安馬谷から加茂・沓見の地域一帯に比定している。「大日本地名辞書」は同じく丸山川下流の平地に所々沼が存在することを記し、現千倉町北部地域から丸山町加茂・沓見・岩糸などの地に比定している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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大郷(町)
おおさと
宮城県中部、黒川郡にある町。1959年(昭和34)町制施行。町名は古く当地一帯を「大谷郷」と称したことに由来する。町域中部を流れる吉田川沿いの沖積平野と、南北の丘陵部からなる純農村地帯である。米作、肉用牛の飼育などが盛んで、特産の野菜にモロヘイヤがある。大松沢に貝塚があり、粕川(かすかわ)の諏訪(すわ)古墳、山中古墳では円筒埴輪(はにわ)が出土する。町の南東隣の松島町内に三陸沿岸道路松島大郷インターチェンジがある。面積82.01平方キロメートル、人口7813(2020)。
[境田清隆]
『『大郷町史』全4巻(1980~1986・大郷町)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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大郷[町] (おおさと)
宮城県中央部,黒川郡の町。人口8927(2010)。町域の南部,北部は丘陵で,中央を鳴瀬川の支流吉田川が東流する。現在は水田が広がる吉田川沿岸はかつては低湿地で,吉田川の遊水池としての機能をもっていたが,元禄年間(1688-1704)から仙台藩の直営で品井沼干拓工事が行われて新田が開発された。明治以降も河川改良や排水工事が進められ,穀倉地帯にかわった。畑地ではタバコが栽培され,肉牛を中心とした畜産も盛んである。
執筆者:千葉 立也
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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大郷[町]【おおさと】
宮城県中部,黒川郡の町。吉田川が町を東西に流れる。稲作を基幹産業とする。東日本大震災で,町内において被害が発生。82.01km2。8927人(2010)。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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