東淵村(読み)ひがしぶちむら

日本歴史地名大系 「東淵村」の解説

東淵村
ひがしぶちむら

[現在地名]佐賀市兵庫町ひようごまち大字ふち東渕ひがしぶち

徳永とくなが川(巨勢こせ川)・土井どい川・いち川の合流点の南に位置する。村内に多くの堀が走る水田地帯。市ノ江川の堤防によって洪水が防止されている。

文保二年(一三一八)二月の河上免田坪々領主交名注文案(河上神社文書)に「六条淵里廿九坪五段 城崎西郷 千員 高木六郎」などの記述がみられる。条里制の下で佐賀郡の六条は東淵村に位置しており、「城崎西郷」の高木六郎の支配する「淵里」が河上かわかみ社の用途を負担するために免田となっていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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