デジタル大辞泉 「東男」の意味・読み・例文・類語 あずま‐おとこ〔あづまをとこ〕【▽東男】 1 関東生まれの男。特に、美しくしとやかな京女に対して、気立てに張りがあり、さっぱりしている江戸の男をいう。2 東国の男子。「鶏とりが鳴く―の妻別れ悲しくありけむ年の緒長み」〈万・四三三三〉3 田舎くさく言語動作が粗野な関東武士などをいう。「荒ましき―の」〈源・宿木〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「東男」の意味・読み・例文・類語 あずま‐おとこあづまをとこ【東男】 〘 名詞 〙① 東国地方の男子。東国生まれの男。あずまおのこ。多く、田舎者、言動の荒々しい東国武士、無骨者などの意を含む。[初出の実例]「鶏(とり)が鳴く安豆麻乎等故(アヅマヲトコ)の妻別れ悲しくありけむ年の緒長み」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三三三)② 江戸生まれの男。京女の美しいのに対比して、男のたくましく、意気な気性をほめていう。[初出の実例]「雨ふりにあづま男をつくばわせ」(出典:雑俳・柳多留‐九(1774)) あずま‐おのこあづまをのこ【東男】 〘 名詞 〙 =あずまおとこ(東男)①[初出の実例]「鶏(とり)が鳴く 安豆麻乎能故(アヅマヲノコ)は 出で向ひ 顧みせずて 勇みたる 猛(たけ)き軍卒(いくさ)と」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三三一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例