東館跡
ひがしだてあと
[現在地名]矢祭町東舘
久慈川の東岸、近世の水戸街道を望む標高約二〇五メートルの丘に所在する中世の館跡。久慈川西岸にあった石館(秋山館)に対して東館と称したとされる。字唐目・舘・南沢・寄居・塘ヶ沢の地にまたがり、西側の比高は約四五メートル、南と北は沢である。本城部は四つの郭からなり、これらを囲み北側に空堀、南側に腰郭・小郭等がある。また東方約一六〇メートルにある尾根上の小郭との間には三ヵ所の堀切がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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