東鳥海山(読み)ひがしちようかいさん

日本歴史地名大系 「東鳥海山」の解説

東鳥海山
ひがしちようかいさん

雄物川と皆瀬みなせ川に挟まれた奥羽山脈の先端部にある。標高七七七・四メートル。「臨地勝毫」に「東鳥海の岳はいにしへ雄鬼骨山といひし地」とあり、雄子骨おしこぼね山とも記される(湯沢市史)

天保七年(一八三六)の口上書(東鳥海神社蔵)に、「瑠璃光山薬師岳、雄鬼骨山雄勝宮、天正元年横手城主小野寺遠江守公当山江来て参詣之砌南西ニ当テ鳥海山有、依て当山も従是東鳥海山と可唱旨被仰出、従夫東鳥海山と唱居り申候」とあり、山名の由来を伝える。

山頂付近に東鳥海神社があり、「雪の出羽路」には祭神について「小野郷東鳥海山権現雄勝尊也、斎神少彦名命、本地薬師如来、古名雄勝宮」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android