杳然(読み)ヨウゼン

デジタル大辞泉 「杳然」の意味・読み・例文・類語

よう‐ぜん〔エウ‐〕【×杳然】

[ト・タル][文][形動タリ]はるかに遠いさま。また、深くかすかなさま。
「今書いた真を今載せて―と去るを思わぬが世の常である」〈漱石虞美人草

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精選版 日本国語大辞典 「杳然」の意味・読み・例文・類語

よう‐ぜんエウ‥【杳然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 はるかに遠いさま。また、深くかすかなさま。
    1. [初出の実例]「緇素杳然別、金漆諒難同」(出典:懐風藻(751)初春在竹渓山寺於長王宅宴追致辞〈釈道慈〉)
    2. [その他の文献]〔李白‐山中問答詩〕

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普及版 字通 「杳然」の読み・字形・画数・意味

【杳然】よう(えう)ぜん

はるかなさま。唐・李白旧唐書、文苑下、元徳秀伝〕秩滿ちて、南のかた陸渾(りくこん)にび、佳なる山水を見て、杳然として長征の志り。乃ち盧を山阿に結ぶ。

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