松が峰(読み)まつがみね

日本歴史地名大系 「松が峰」の解説

松が峰
まつがみね

[現在地名]宇都宮市松が峰一―二丁目・宮園町みやぞのちよう

宇都宮城内の北西部に位置し、城内武家屋敷としては最も高い台地で、最も早く朝日がさすことから高屋敷たかやしき朝日あさひ台ともいわれた。中世宇都宮氏時代には新善光しんぜんこう寺・桂林けいりん寺などの寺院があり、城の北西の守りとされていた。新善光寺は慶長二年(一五九七)廃寺となり、元和六年(一六二〇)本多正純により城郭拡張がなされた時に桂林寺は日光街道東に移され、城郭内武家屋敷地とされた。松平忠弘時代の城下図(東大史料編纂所蔵)に「松ケ峯門」がみえる。また最上級の武家の屋敷地帯で、一屋敷は一千坪から一千五〇〇坪ほどの広さをもっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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