松代(新潟県)(読み)まつだい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「松代(新潟県)」の意味・わかりやすい解説

松代(新潟県)
まつだい

新潟県南部、東頸城郡(ひがしくびきぐん)にあった旧町名(松代町(まち))。現在は十日町(とおかまち)市の西部を構成する。旧松代町は1954年(昭和29)町制施行。1959年奴奈川(ぬなかわ)村を編入。2005年(平成17)十日町市に合併。犬伏(いぬぶせ)は西頸(せいけい)の奴奈川姫伝説に対する東の奴奈川族発祥伝説をもち、松苧神社(まつおじんじゃ)は松之山郷66か村の総鎮守であった。本殿は国の重要文化財に指定されている。松代地区は、渋海川(しぶみがわ)渓谷に沿う買い物町で、国道253号、353号、403号の便を得て県立松代高校もここにある。例年3~4メートルの豪雪に悩まされ、季節労働と棚田(たなだ)に依存して生計をたてている。

[山崎久雄]

『『松代町郷土誌』3冊(1964~1971・松代町)』

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