松合村(読み)まつあいむら

日本歴史地名大系 「松合村」の解説

松合村
まつあいむら

[現在地名]不知火町松合

東は永尾えいのお村、西は大見おおみ村に接し、南は八代海に面する。東・西・北は山野高燥地である。村内を東西に富岡とみおか往還が通じている。村の中央に上仲西あげなかにし、東に天平てんのひら、西に虎御前とらごぜん、南に屋敷新地やしきしんち、北に郷津ごうつ北東錠石じよういしなどの字地がみえる(郡村誌)。慶長国絵図に村名がみえ、近世は松山手永に属し、「国誌」に「西村洲ノ崎村等小村アリ」とある。正保郷帳では田方七二石六斗余で「日損所」とあり、畠方一六九石五斗余。宝暦年間(一七五一―六四)の肥後国中寺社御家人名附には村内に郡医師の御船玄利・江本玄享の名がみえ、造酒四軒がある。文政一〇年(一八二七)救浦すくいのうら新地、安政二年(一八五五)居屋敷いやしき新地を堤防や船江を設けて開墾している(郡村誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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