松尾祭(読み)まつのおまつり

精選版 日本国語大辞典 「松尾祭」の意味・読み・例文・類語

まつのお‐まつりまつのを‥【松尾祭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「まつおまつり」とも ) 京都市西京区嵐山宮町の松尾大社祭礼
  2. 松尾大社の例祭。貞観年間(八五九‐八七七)に始まると伝えられ、古くは四月の上申の日に行なわれたが、応仁の乱後四月上酉の日に変わり、明治以後四月二日となる。古くは一一月上酉の日にも行なわれた。《 季語・夏 》 〔日本紀略‐延喜六年(906)〕
  3. 松尾大社の私祭である神輿渡御祭。古くは三月中卯日あるいは上卯日、明治以後四月下卯日、現今は四月二〇日以後の最初の日曜日に出御祭があり、三所の旅所に神輿が渡る。古くは四月上酉日あるいは中酉日、明治以後五月上酉日、現今は出御から二一日目の日曜日に還御祭が行なわれる。還御の日には、本社、各旅所、神輿、供奉の冠などに葵と桂とを飾るので、葵祭の別称がある。〔日次紀事(1685)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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