松島寿三郎(読み)マツシマ ジュサブロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「松島寿三郎」の解説

松島 寿三郎(5代目)
マツシマ ジュサブロウ


職業
長唄三味線

専門
歌舞伎長唄

肩書
重要無形文化財保持者(歌舞伎音楽・長唄)〔平成10年〕

本名
白石 弘(シライシ ヒロシ)

別名
前名=松島 寿太郎

生年月日
大正9年 12月17日

出生地
東京市(東京都 台東区)

経歴
昭和2年稀音家政代志に入門、13年より4代目松島寿三郎に師事。15年松島寿太郎の芸名で尾上菊五郎劇団に出演して初舞台を踏み、稽古もせずにいきなり舞台に出演させられながら見事にこなした。28年頃より歌舞伎音楽の演出家である附師、黒御簾音楽の総指揮者である舞台師をつとめ、30年中村吉右衛門劇団邦楽部に移る。31年東横ホールの「素襖落」で初のタテ三味線をつとめる。39年5代目松島寿三郎を襲名以後、爽やかで気品のある芸風を確立し、2代目芳村五郎治・7代目鳥羽屋里長父子の信頼を受けて親子2代にわたって共演した。平成10年人間国宝。12年勲四等旭日小綬章を受章。「鬼的話(ウイテーホー)」「巴」など20数曲の舞踊曲の作曲も手がけた。

受賞
勲四等旭日小綬章〔平成12年〕 伝統文化ポーラ賞(特賞 第11回 平3年度)

没年月日
平成19年 10月19日 (2007年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松島寿三郎」の解説

松島寿三郎(5代) まつしま-じゅさぶろう

1920-2007 昭和-平成時代の歌舞伎囃子(はやし)方。
大正9年12月17日生まれ。三味線を稀音家政代志(きねや-まさよし)にまなび,のち4代松島寿三郎に師事する。昭和15年松島寿太郎を名のり,尾上菊五郎劇団の公演で初舞台。30年中村吉右衛門劇団にうつり,39年5代寿三郎を襲名。平成10年人間国宝。芝居に関する豊富な知識と役者にあわせた演奏で知られた。平成19年10月19日死去。86歳。東京出身。本名は白石弘。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「松島寿三郎」の解説

松島 寿三郎(5代目) (まつしま じゅさぶろう)

生年月日:1920年12月17日
昭和時代;平成時代の長唄三味線方

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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