松本崎新田(読み)まつほざきしんでん

日本歴史地名大系 「松本崎新田」の解説

松本崎新田
まつほざきしんでん

[現在地名]津市島崎町

安濃あのう川と志登茂しとも川とが合流する河口付近に造成された新田。寛政七年(一七九五)の松本埼紀功碑碑文(斎藤拙堂撰)によれば、三重郡松本まつもと村の郷士松本宗十郎が、岩田いわた川浚渫工事を完成させた経験から、安濃―志登茂川河口間の荒蕪地を安濃川と志登茂川を分流させれば新田開発ができることを知り、藩の許可を得て開発を行った。寛政四年から三ヵ年をかけて二河川の河口に堤防を作り分流させ、その間の沼地を干拓して新田とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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