松永窯跡群(読み)まつながようせきぐん

日本歴史地名大系 「松永窯跡群」の解説

松永窯跡群
まつながようせきぐん

[現在地名]小矢部市松永

松永集落の西方礪波となみ山東麓丘陵の南北五〇〇メートル・東西八〇〇メートルの範囲に分布する七基の須恵器窯跡群。

第一号窯(西蓮沼窯跡)山王奥堤さんのうおくつつみ北東にある勘左かんざもん池の南斜面裾にあり、採集された坏蓋はすべて内面に反りをもつことなどから、七世紀後葉と考えられる。第二号窯(山王奥堤窯跡)は山王奥堤の東側斜面にあり、坏蓋・坏・長頸壺・甕・丸瓦等が採集されている。坏蓋の内面に反りのあるものがあることなどから、七世紀末頃と考えられる。第三号窯(蓮沼新堤窯跡)は山王奥堤の北西に隣接する蓮沼新堤の西側斜面にあり、単弁十葉蓮華文軒丸瓦や丸瓦を含め山王奥堤窯跡と似た須恵器が採集され、時期的にもほぼ同じ頃と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む